2018年9月15日土曜日

彼の音楽を超える為に彼を知れ/Sakamoto12

プロコフィエフはバルトークとは随分違うと思いますよ。

バルトークは実はとても論理的なのです。真面目すぎて少しはプロコフィエフのようなユーモアがあってもいいとさえ思うぐらいです。
ベートーベンの後期の晦渋な作風を、時を超えて受け継いでいるかのようです。
調性が感じられる作風がお好きのようですので、だったら是非ベルクをよく聴いて頂きたいなぁ。
三人の中では(夭折ですが)最後まで調性が感じられる、その意味で最もマーラーの後継者と言っていい作曲家なのではないかと思います。

※私は当時プロコフィエフとバルトークに近親性を感じていた。調性が有りながらも現代的という部分に。この坂本さんの一言で、もう一度バルトークをしっかり聴こうと思い直したのである。
但し、ベルクは調性があるから親しみやすいかというと、寧ろ無調の方が親しみやすかったりするのが不思議である。

ま、ラヴェルの書法は理解しやすいですからね。応用性もありますし。
ドビュッシーやサティは「Invention」だから応用がききません。
ドビュッシーの天才はぼくにとっても未だに分かりにくいです。
ちなみに、ドビュッシーは至宝である最後の3つのソナタを聴かなくてはいけません。
ベルクの一番真髄が表れているのはオペラだと言われますが、ぼくはオペラは苦手で元来、室内楽が好きなので、やはり「抒情組曲」、そしてやはり遺作の至宝、ヴァイオリンコンチェルトです。

※ドビュッシーの最後の3つのソナタとは
「フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ (Sonate pour flûte, alto et harpe)」
「 チェロ・ソナタ (Sonate pour violoncelle et piano) 」
「ヴァイオリン・ソナタ (Sonate pour violon et piano) 」を指している。彼は本当はもう3作程予定していたが志半ばで亡くなった。

【拙作へのアドバイス】
The Painless War 彦坂恭人:作曲

ありがとう、聴きました。
拍節の頭にメロディがきちんと解決してしまうところが多過ぎるように感じました。これは100%、ぼくの好みの問題ですが、ぼくは解決しない方が好きなのです。割り切れなさが好きなのです。

※旋律を和声から際立たせる要因には旋法性が挙げられるが、実は機能和声的な音楽であっても倚音や繋留音を使うことにより「ズレ」を生むことができる。
現代のDAW全盛の時代ではともすると忘れがちなのが、グリッド、小節の存在がある種の「縛り」になっていることである。コピペなどの貼り付け音楽では特に顕著であろう。

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