■リディアン・クロマティック・コンセプト(研究2)
ジョージ・ラッセルは一般的な音楽教育を受けてきた学習者やジャズマンを対象に説明を書いているため、その本質が伝わりにくくなっているのは事実です。
ATN社から出版されている訳書に、〇リディアンのⅡ度に形成される『コード』の代表として『7th』という『型』が、紹介されていますが、本来は3度堆積(三度で積む)させる必要もなく、リディアントニックとモーダルトニックさえ押さえていれば後は、自由に取捨選択して良いのです。
つまり、コードネームで表せないような形の和音も作ることができるのです。
これは省略形でもなく、転回形でもなく、そのまま受け止める事が大切です。
ハービー・ハンコックやチック・コリア、キース・ジャレット以降のジャズは言うに及ばず、自由な調性音楽を書く人が多いロシア音楽に影響を受けているジョン・ウィリアムスの作品の中にも『なんじゃこりゃ!』という和音を時々見かけますが、彼らは調性というものを幅広くかつ繊細に捉えてコントロールしているのです。
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