2019年3月4日月曜日

流行が無い時代の音楽について

■流行というチェック機能の欠如■

昨年、今年辺りからアイドル、アニメの音楽は急激に劣化しているのを感じる。
最初は気の所為かと思ったがそうでもないらしい。 
今は打ち込みなどせずとも若い子達はパーツを並べてプロ並みのサウンドは作れてしまう時代。
更には今後AIも素人にはプロの作品と判別のつかないような「そこそこのモノ」は作れる様になるだろう。

プロがプロたる所以は音楽性で勝負する以外無いのである。

しかし、何よりも流行という全体でチェックする機能が無くなってしまったのは音楽にとっては大きな損失である。
皆、独りよがりの業界音楽になってしまった。

歴史も通してジャンルも超えて全体を見られる人間がどんどん減っていき、音大なども閉鎖的過ぎて話にならない。
未だに40年前の和声の教科書を使って教えている国がどこにあるのか?

古典様式だけ教える時代は戦後すぐだけで充分だったのである。
教会旋法、対位法、ロマン派、印象派、三度近親による自由な調性、多調、多様旋法。
そして、無調と学ぶのは当然であろう。それが本当の専門家というものである。

そして、それを如何に大衆的にしていくかを考えて実践するのが本当のプロというもの。
金になりゃ、ゴミでも売るというのではサブプライムローンと変わらない。
いずれバブルのように崩壊するのは目に見えている。クズの量産はいい加減にしないとね。

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