要素としては「シミュレーションゲーム」と云うカテゴリーに入ると思うが、私が熱心にゲームをしていた1990年代とは随分と様変わりしている。
まず、プレーヤーが匿名(実名でも可)であっても実際の人間であること。
オンラインゲーム自体はもうだいぶ前からあるので、それ自体は珍しくないかもしれないが、このゲームはその中で「連盟」(企業体、組合、チーム)を組めて共同で任務遂行にあたれる。
また、アクションゲームではないので、リアルタイムで同時に作業する必要はなく24時間毎の実績値が加算されていく。
イベントの中には「宴会」や「演武」などライバルにも協力して貰わないと成り立たないものもあり、単なる敵の征伐というより、いかに「世渡り」をしていくかの訓練にもなる。
勿論、他所と関わらずに一人で黙々とミッションをクリアして行くだけでも良いのだが、このゲームの本分は「他者との関係性」も考慮しながら、如何に上に立つか。という「戦国時代」、いや「現代」にもそのまま当てはまる要素で満載だといえる。
運営をしているのが、トップが香港人であるためか時々、訳がおかしかったりするところがまたご愛嬌。
シミュレーションゲームの武将にあたる門客には中国の秦~明、日本の戦国時代、ヨーロッパからの宣教師なども含まれ、歴史の勉強にもなってしまうところがまた面白い。
会社から帰って、また会社の仕事の様なことをするのか?という開発部の危惧もあったか無かったかは知らないが、設定を「古代中国」とフィクション性の強いものに変えることによって「想像する余地」が増えるのが、歴史物の魅力と言える。
何でもリアルにしてしまったり、殆ど物も考えずに享受するだけのゲームや媒体が売れる中、アタマと少しのカネを使って楽しめる事というのは少なくなってきているのではないだろうか。
全てを手取り足取り教えてはくれないところが良いのである。
0 件のコメント:
コメントを投稿