■リディアン・クロマティック・コンセプトのトーン・オーダー(音の序列)について
【譜例】
まず、これを徹底的に頭に叩き込み全ての調性で関係が思い浮かぶまで訓練をしましょう。
即答できなくても構わないので、仕組みは理解してください。
尚、リディアンから発想しているのは倍音構造の根幹である完全五度に基礎をおいているためであり、マスターしてしまえば古典和声であろうが、教会旋法であろうが、極論すれば無調にも応用できます。
それを体現した1人が武満 徹です。
彼は青年時代にピアノ弾きのバイトをしていた際に、何と進駐軍の兵士(音楽家であったのであろう)の一人からこれを入手し独学でマスターしてしまった。
ジャズの世界では、マイルスやコルトレーン、エヴァンスのみならず、先鋭的なオーネット・コールマンや先日惜しくも亡くなったリー・コニッツ。
彼らも、少なからずラッセルの影響を受け、最終的には独自の音世界を作り上げています。
メソッドのような足枷になるものではないですし、禁則もない。
そこには物には重力がある、時は流れるのと同じ原理がはたらいているだけ。
まさに、宇宙や地球と同じなのです。
そして、美しいかどうか。
究極的には自分が目指す音世界を具現化するための指標になりうるのです。
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